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ワリヨキってなんだ
- 宮田義規
- 2018年2月3日
- 読了時間: 2分
これが、ワリヨキです。

この丸太にぶっ刺さっている斧のことです。
刃はこんな感じです。

刃物の産地として有名な土佐(高知県)のものらしいです。
やっぱ刃物は土佐やじ!!
と、知ったかぶりします。
この写真には刃の側面の黒くなっている部分に
三本のラインが入っているのがわかるでしょうか。
面白いことに
実はこのラインには機能を持たせているわけではありません。
いろんな説があるのですが
いずれも信仰的な意味です。
一説には
三本の線にはお神酒(ミキ)をあらわしているんだそうです。
木をきらせていただきます、という感謝を山の神様に示すのだそう。
反対側には四本の線が入っています。
これは四つの気である「火・水・土・風」への感謝なのだそう。
または、大木が倒れてきたときに身(三)を避(四)けることができるようにとか。
自分に飛んでくると、こうなります。
信仰心が足りないのでしょう(笑)。
三本線からすこし考えさせられます
昔の日本人は、「周囲の生態系」に感謝と畏怖の念をもっていました。
そして生きることと死ぬことがいまより身近にあったのかもしれません。
今の日本人は、環境をコントロールできるという思い込みをしているのかもしれません。
私たちホモ・サピエンスも地球に生息する動物の一つの種であるのに
いきなり話が大きくなるのはいつものことです。
便利で安全なヒトの作り出した社会で
見えなくなっているものがあると思います。
持続可能なヒト社会の実践は
日本の課題であり、
私のライフワークでもあります。
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