記念講演(NPOかみは H24.6)
写真は瀬戸内海と黒松。
クロマツはなんと岩場の中から生えていて、
その生命力には驚かされます。
香川県で記念講演なるものをした時のことを載せます。
香川県でNPO法人「香川のみどりをはぐくむ会(通称かみは)」
の理事をしておりました。
毎年、通常総会の終了後に「記念講演」があり
それを任せていただきました。
テーマは
香川のみどり再発見~宮崎から見た香川~
で、香川と宮崎を比較し、それぞれの自然と、緑化のいいところを紹介しました。
宮崎は温暖で降水量が多く、
南国の植物や花々で華やかに演出されていますね。
宮崎交通の創業者は「大地に絵を描く」という名言を残した方で
フェニックスやワシントニアパームを用いて
特殊な景観を作り出しました。
その後宮崎は観光ブームで盛り上がり
「新婚旅行のメッカ」と呼ばれた時代もあるそう。
(それが良いことなのか、そうでないのかは…
別の機会に私の意見を述べます。)
香川は乾燥していて、土壌も痩せているので、
松や石などを芸術的に配置しています。
盆栽文化の発達などが象徴的です。
どのくらい乾燥するのかというと
八月の水収支がマイナスになる。
(降ってくる水より、遮断・蒸発する水の方が多い)
夏場に雑草が枯れる。
という、宮崎人からすれば尋常ではない気候です。
さて、どういう風にまとめたのかというと
それぞれの気候にあわせて、独自の緑化がすすんでいて
お互いに良い部分が見つかります。ということ。
「みんなちがってみんないい」
詩人の金子みすずさんもそうおっしゃっています。
その地の自然環境の特色をいかして、
暮らしの中に健やかな緑を育んでいと思う。